旅するデニム 〜 ドイツからの手紙 vol.6 〜
短い春のたのしみ ドイツでも桜が咲く季節になったと思えば、初夏の様な日差しに草木が青々と輝いている。職場のコックさんは「ドイツの春は短い、桜はひと雨来るまでのほんの僅かの間だけ」と言って笑っていた。 こちらでは、千光寺公園の様にたくさんの桜が植えられているわけでもなく、桜並木も無い。それぞれの家の庭にスクッと立った桜が花を広げている事が多い。驚いたのは壁に沿わせて桜を植えている家が沢山あることだ。日本人として、公園のぼんぼりの下で桜を見る事ができないのは寂しいけれど、自分の家で桜を眺める事が出来るのもドイツの大きな家の楽しみ方かもしれない。 ドイツの洗濯機で洗う 前回、デニムの洗濯をする事にしたが、今使っている洗濯機には「JEANS」という洗濯モードがある。デニムを洗う為の設定を見たのは初めてだったので、大手の家電量販店に見に行ったところ約半数の洗濯機に「JEANS」モードがあり、驚いた。ドイツでデイリーウエアとして深く根付いている事が良く分かる一面だ。このモードを使うと「30度で1時間」の洗濯が始まる。今までデニムは冷水で洗っていたけれど、せっかくなのでドイツ式に洗う事にした。今後、どんな風に変わって行くのか楽しみだ。