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About WADAMIKIHIRO

学生時代にデニムと出会い、デニムの仕事に携わり続けてかれこれ20年。穿き込むことでどんどん自分にフィットしていくデニム本来の魅力は勿論のこと、尾道デニムを通じて人と人とが繋がることの楽しさを、たくさんの方にお伝えしていきたいと思っています。

引き継がれるストーリー

尾道デニムとはご存知のように、尾道のワーカーが1年間ワークパンツとして穿き込んだリアルユーズドデニム。加工で色を落とすのではなく、穿き手のストーリーが1本1本に刻まれた個性豊な世界に1本のデニムです。 尾道デニムショップでは、そのストーリーをお伝えしながら気持ちを込めて尾道デニムを販売させていただいています。 今からちょうど2年前の2016年3月31日、ご結婚されたばかりで新婚旅行へ穿いていくデニムを探しに来てくれたお客様。旦那さまは漁師さん、奥さまはラーメン屋さんのデニムをお選びいただきました。  良くお似合いで素敵なおふたりですね^^ そしてつい先日、奥さまがかわいいお子さんを連れて再びDENIM SHOPを訪ねてくれました。その手には見覚えのある2本のデニムが。あれからイタリアへの新婚旅行へデニムを穿いて行っていただいたそうです。その後もすごくたくさん穿いて穿いてダメージが出てきたのでと、リペアのご依頼にお持ちいただいたのでした。 そのデニムがこちら! なんとお買上げいただいた2年前よりもグッとカッコよく見事な色落ちになっています。 尾道デニムは尾道のワーカーが穿き込んだユーズドですが、この時点ではまだ完成していないんだ、と改めて実感!そのストーリーを引き継いでいただいた方と共に新たなストーリーが刻まれていくんです。こんなにも大事に、そしてたくさん穿き込んでもらった尾道デニムは幸せだなぁと、とてもHAPPYな気持ちになれた瞬間でした^^ 皆さまもぜひ一度、尾道デニムに脚をとおしていただきその魅力に触れていただければと思います。

2023-06-15T21:14:45+09:002018. 04. 01|

【RESOLUTE FAIR】開催決定! 4/7(土)・8(日)は林氏フィッティングデー

ここ数日で春らしく暖かくなってきましたね。尾道も街歩きしていると汗ばむくらいの陽気で、なんだかウキウキしてきます! さて来月4/7(土)~15(日)の1週間、ONOMICHI DENIM SHOPではRESOLUTE FAIRを開催することとなりました!初日と二日目の4/7(土)~8(日)はRESOLUTEのデザイナー・林 芳亨(はやし よしゆき)氏をお迎えしてのフィッティングデーとなります。日本が世界に誇るジャパンデニム「RESOLUTE」の産みの親にして、日本のデニム業界を牽引してこられたカリスマデザイナー林氏自らが、皆さまのデニム選びのアドバイスとフィッティングをしてくださいます。こんな機会はめったにないですよ!! 林氏は尾道のお隣・福山のご出身で、尾道と同じく備後(びんご)地方で産まれ育った方なんです。ジャパンデニムのもの作りを支える備後に位置する尾道で、ぜひ林氏のデニムへの熱い想いともの作りへのこだわりに触れてほしいと思います。 そしてもちろんONOMICHI DENIM SHOPでは個性豊な尾道デニムも勢揃いしています! [...]

2019-01-13T14:59:20+09:002018. 03. 18|

RESOLUTE 710と711はどう違う?

こんにちは。ONOMICHI DENIM SHOPです。 よくSHOPで聞かれることに「RESOLUTEの710と711はどう違うの?」というのがあります。 細かく説明すると色々あるのですが、SHOPではついつい簡単に「特にシルエットが違いますよ。あとは生地の厚みも少し。」と済ませてしまうことが多々。。アレコレ説明しだすと長くなるので、お客様がそのタイミングで知りたいであろう情報を予測して極力簡潔に答えてしまっています。 そこで今日は少し詳しく違いをご紹介しますね。と言っても、何年代のビンテージをベースに云々の様なウンチク系は省略。実際に穿いた時のシルエットの違いや穿き心地の差を、あくまでも私なりの私見でお話しします。710は持ってて711を穿いたことがない方や、穿き比べてみたい方はぜひ参考になさってください。 ☆生地の違い☆ 710の生地は約13.75オンスで711の生地は約13.13オンスと711の方が少し軽く、肉が薄い分穿いた時の柔らかさも少し711の方が柔らかいです。基本的に経糸(タテ糸)は同じ番手なのですが、緯糸(ヨコ糸)の番手が711はひとつ細いため軽さが出るのです。ゆったりしたシルエットの711には適度な落ち感と柔らかさが好相性ですね。 ☆レッグラインのシルエットの違い☆ フィット感の強い腰周りとヒップ、そして膝も細めで裾へかけて自然なテーパード(裾細り)ラインを描く710のパターン。きれいなシルエットで且つ背筋が伸びるような独特の穿き心地が特徴で、さすがにコレがメイン品番!と唸らせる素晴らしいデニムです。一方711はというと、こちらも腰周りとヒップはフィット感が強く、太目のデニムにありがちなヒップ周りがダボつくような野暮ったさはありません。そして腿~膝~裾にかけて絞りが入らずストンっと落ちるような太目のストレートレッグになっています。分かり辛いかもしれませんが、同じウエスト30インチを重ねた上が710で下が711です。 [...]

2023-06-15T21:09:30+09:002018. 03. 02|

【プロジェクト用オリジナルデニム開発】経過報告

こんにちは。尾道デニムプロジェクトです。しばらく間が開いてしまいましたが、オリジナルデニムの製作は着々と進行中です! 今日は1/4からサンプルを穿き込んでいただいている鉄工所の職人さんのデニムの経過報告をしたいと思います。もう1本のデニムと1週間毎に交互に穿いているので実際には約1ヶ月の穿き込み日数ですが、セルビッジや裾のアタリもしっかり付いてきました。 生地のオンスは約14.5ozとしっかりしているのに柔らかくて穿きやすい、と職人さんにも高評価をいただいています。 フロントボタンや革パッチも良い具合に馴染んできています。 こちらはサンプルで本番とは生地が少し異なるのですが、概ねイメージ通りの感じになっていると思います。本番の生地も完成しており、これから裁断に入ります。裁断が終わればいよいよ縫製、附属の取り付け、仕上げと進んでいきます。 皆さまもうしばらくお待ちください!

2019-01-13T15:00:28+09:002018. 03. 01|

2/23(金)~25(日) ひろしまブランドショップ「TAU」にてイベント決定!

東京・銀座に広島県のアンテナSHOP「TAU(たう)」があるのはご存知ですか? 広島の様々な名産品・逸品を集めた売場から地元食材使用の絶品お料理をふるまうレストラン、そして工芸品やプロスポーツのグッズコーナー、広島の魅力を発信するイベントスペースなど、本物の広島に触れ合えるモノとコトがぎっしり詰まったお店なんです。 店名の「TAU」とは「届く」という意味の広島の方言「たう」。そんな東京に居ながら広島に手が届く「TAU」にて広島県さんの主催でイベント開催が決定しましたのでご案内いたします! ☆イベント詳細はTAUのホームページをご覧ください☆ http://www.tau-hiroshima.jp/s_event/12671 ----------------------------------------------------------------------------- ONOMICHI DENIM PROJECT in [...]

2019-01-12T12:46:18+09:002018. 02. 08|

「ヒゲ」はお好きですか?デニムのヒゲの作り方

デニムの魅力のひとつ「ヒゲ」はどうやったらきれいに付けることができるのか?しっかりと穿き込まれたデニムに現れる「ヒゲ」と呼ばれるアタリ。アタリとは、簡単に言えば擦れた跡のことを指し、デニムに立体感のある表情を与えます。そんなアタリの中でも、股の部分につく猫のヒゲのような穿きジワの跡が「ヒゲ」と呼ばれます。コレです!デニムを穿いてしゃがんだり、椅子に腰掛けると、立っている時にはできないこんなシワができますよね。この、よれてシワになった凸の部分は手や衣服などで擦れます。擦れるとどうなるか?色が落ちますよね。反対に凹の部分は擦れませんので色が落ちません。このデニムの生地の凹凸が生む擦れ方の差がヒゲを作りだします。この擦れが多いような穿き方をする人は、よりクッキリとヒゲが付きやすいんです。立ったり座ったりと身体をよく動かしたり、しゃがんだ状態で作業をされるような方ですね。デニムプロジェクトの参加者さんの職業で言えばやはり大工さんや左官さん、壁貼り職人さん、陶芸家さんなどですね。「自分は大工さんじゃないし、そもそも仕事の時にデニムを穿けないよー!」ですよね^^僕も仕事では穿けますが、立ち仕事なのでどんなに頑張っても大工さんみたいなカッコ良いヒゲがなかなか付きません。それも個性なので変な風に気にはしていませんが、実際その差は明らかです。そんな場合でも、少しでもヒゲがくっきり付いた色落ちに育てたい方にアドバイスです。①とにかく長い時間デニムを穿きましょう!②デニムを穿いてよく身体を動かしましょう!③凹凸の凸部分を手で擦りましょう!笑ここからが今日のポイント!④デニムの色が濃くて生地が硬いうちが勝負です。自分のヒゲがくっきり跡が付くまで洗濯せずに我慢して穿き続けましょう!⑤生からではなく、ワンウォッシュして縮めきった状態から穿き込みましょう!ヒゲの位置が変わってしまいますので。⑥脱いだ時はたたんでしまわずに、ベルトループなどをフックに掛けてしまいましょう!④は特に禁断の手法です。何が禁断かというと、大きなリスクと背中合わせだからです。そのリスクとは、、、・臭いが発生し、周囲の方に迷惑をかける※この臭い、自分だけ慣れてしまって気付かないことがありますので要注意です!・汗や皮脂でデニムが黄ばんでくる※色が濃いと気付かないですが、確実に黄ばんでいっています!・汗や皮脂で生地が弱って、股ズレや破れを起こしやすくなる※特に股の部分は上半身でいう脇にあたり、汗や皮脂が溜まりやすい!例:デニムの黄ばみ上のデニムは壁貼り職人が1年間穿き込んだデニムで毎週洗濯下のデニムはお客様が約2年半穿き込んだデニムで、洗濯頻度はかなり少なめ色の違いやヒゲの強さの差は明らかですね。こうした点に注意しながら、穿き方や洗濯のタイミングなどを工夫してみてください。ちなみに一度ヒゲをくっきり付けてしまえば、その後は頻繁に洗濯されても濃淡の差は縮まってきません!皆さんそれぞれ色落ちの好みもあると思いますので「こうしなければダメ」とか「こうするのが正解」といったものはありません。ヒゲがくっきり付いたデニムが嫌いな方も多いですし^^自分なりに色々試しながら世界に1本のデニムを育てていくことが面白いですからね!!それでは最後に尾道デニムのことを。尾道デニムは基本的に「1週間仕事でしっかり穿き込んで1回洗濯する」というルールで育てています。今日のBLOGのように、ヒゲを強く付けようとかヴィンテージ風の色落ちにしよう、とは全く考えていません。信頼できる素晴らしい作業着としてデニムを使い、1週間働いた汚れは毎週きちんと洗濯してきれいにする、そうして穿き手の個性や仕事の特徴を自然にデニムに刻んでいっています。尾道の街の空気感や、働く人の情熱こそ最高のデニムのストーリーと考えているからです。それでは皆さま、楽しいデニムライフをエンジョイしましょう!!

2024-06-24T17:08:51+09:002018. 01. 29|

デニムのサイズの測り方

こんばんは。今日はデニムのサイズの測り方についてご紹介したいと思います。 自分のデニムのサイズはいったいどれくらいなんだろう?30inch(インチ)とかMとか書いてあるけど、実際のところ何cmなのかな? 気になりますよね^^ ※ご紹介するのは最も一般的な方法です。尾道デニムプロジェクトではこの方法で統一しています。 まずはウエストサイズ。 キツ過ぎないか、ユル過ぎないか、自分にとってちょうど良いウエストサイズを選ぶことは、快適な穿き心地のためにも大切な選択になります。 まずはデニムを平らな場所に広げて置いてください。おなか側とせなか側の高さを揃えるようにして左右にピンと張ります。 動かないように注意しながらメジャーで長さを測ります。その長さ×2がウエストサイズになります。 ちなみにこちらのデニムは、計測値が37cmなのでウエストサイズは74cmということになります。 [...]

2024-01-26T13:38:31+09:002018. 01. 14|

ボタンフライの魅力

穿いたり脱いだりする時に開け閉めするデニムの前たて部分は一般的に比翼仕立てになっています。 比翼仕立てとは、例えばボタンやファスナーがむき出しにならないよう、かぶせが付いた仕立て(作り)のことになります。 見た目もそうですが、ボタンやファスナーでキズが付かないようカバーする大切な役目もあのです。 さて、その比翼の下に隠された開け閉めの手法ですが、現在ではファスナーが使われることが一般的となっています。調べたことはありませんが、世界中で販売されているデニムの90%はファスナーではないかと思います。 引き手をつまんで上げ下げすることで開閉できるファスナーは本当に便利で、今さらながら素晴らしい発明だと勝手に感動してしまっています。 じゃあなんで尾道デニムはボタンなんだ!?と突っ込まれそうですね(笑) 以前にBLOGで書かせていただいたことがあったと思いますが、デニムの生地は綾織りという織り方で織られていて、洗濯によって捩れがでます。昔はこの生地の捩れを防止する加工技術がなかったため、ファスナーではまっすぐ上げ下げできなくなるという不具合が出てしまうことがありました。また、ファスナーの性能・強度も現在ほど良くなくて、壊れる心配の少ないボタンが使われていたのです。 そしてその実用面から使われたボタンが、デニムに意外な魅力を与えることになったのです。それがコレ! 穿き込んで擦れることによって、比翼の下に隠されたボタン部分がアタリとなってデニムに豊な表情を与えるのです。ファスナーでは出来ないこのアタリ、カッコいいと思いませんか?^^ 尾道デニムプロジェクトでは多少の使い勝手は犠牲にしても、このボタンフライにこだわってリアルユーズドデニム創作を行っていきたいと考えています。使い込むことで表情豊かに色落ちするデニムの魅力のひとつではないかと思うのです。 [...]

2019-01-14T15:02:12+09:002018. 01. 08|

チェーンステッチって何?

明けましておめでとうございます! 新年最初のBLOGは、デニムのチェーンステッチについてご紹介します。 ご存知の方もおられると思いますが、チェーンステッチとは環縫いとも言い、主に裾の仕上げの際に使われる専用ミシンによる縫い方になります。 特徴は下糸が環状になっていることで、裏側を見るとすぐ分かります。 表 裏 このチェーンステッチ、いったいどんな特徴があるかというと、洗濯などによってこの輪っかがギュッと縮むことでデニムの生地を引っ張ります。するとまるで餃子の皮のように生地が撚れを生み斜めにボコボコとうねります。この立体的なうねり(撚れ)が擦れることでこんな感じに独特なアタリができるのです。 通常のシングルステッチでは決して出来ないこの独特なアタリこそがチェーンステッチのカッコ良さと言われます。すごく分かりやすいですよね^^ ただデメリットもあって、チェーンステッチは1箇所が切れるとバラバラとほどけてしまうのです。強度という面だけを考えるとシングルステッチの方が強い面もあるのです。 ※チェーンステッチが特別弱い訳ではありません。あえて比較すると、ということです。 [...]

2019-01-14T15:01:55+09:002018. 01. 06|

PJ用オリジナルデニム、サンプル作成進行中です。

地元・尾道の因島にある革工房さんと打ち合わせを重ねてきましたが、ついに革パッチのサンプルができました。 ※写真はサンプルで、滲んだりとまだ少し完成度が低い状態です。 革の材質や色合い、ロゴの位置やサイズ感など、革パッチひとつ作るのも本当に大変です。あれこれ悩んだうえで、ONOMIMICHI DENIM PROJECTオリジナル5Pの革パッチは、防縮加工をしていない革を使用することにしました。一般的に使われるものは防縮加工されているものが多いのですが、デニムの経年変化と共に擦り切れたり縮みが出るほうが味わい深い、と考えたからです。 ただ、リスクもあり、水に濡れたり熱を加えると変形することがあります。特に熱は影響が大きく、乾燥機をかけると間違いなく変形(縮み)が出ますので注意しなければなりません。革そのものは自然のものなので、縮み方も個体差がありますし。。 そしてこちらが織りネームです。 BINGOとは備後、尾道市のある備後地方です。プリントではなく、文字を織り込んだネームとなり、文字の色はダークネイビーとしてデニムに自然に馴染むようにしています。 少しずつですが、こうしてデニムが形になってきています。完成まではまだまだ色んな試験や、クリアしなければならない問題もたくさんありますが、楽しみにお待ちいただければと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

2019-01-14T15:03:17+09:002017. 12. 26|

プロジェクト用オリジナルデニムのサンプルを穿いてみました!!

製作を進めているプロジェクト用オリジナルデニムのサンプルがあがってきました。やり直すこと数度目にして、ようやくイメージ通りの仕上がりになりました。 「働く人にとって快適で、信頼できる相棒としてのデニム」これが尾道デニムプロジェクトの目指すデニムの芯になる要素です。 そのためには丈夫であること、穿き心地が良いこと、動きやすいことがとても大切。 そしてカッコいいこと!これも絶対外せません(笑) さらにデニムだからこその「色落ちの楽しみ」と「身体に馴染むフィット感」。 なんだか贅沢なことばかり言ってますね^^ オシャレな洗練されたシルエットやデザイン性はありませんが、デニムの本質を尾道デニムプロジェクトとして追求したデニムを目指しています。 完成はもう少し先になりますが、皆さま楽しみにお待ちください!! クラウドファンディングでのご支援も12/30まで募集していますのでご興味を持っていただけましたらご覧ください。よろしくお願いいたします。 https://camp-fire.jp/projects/view/44644

2019-01-14T15:05:38+09:002017. 12. 14|
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