今、ドイツの大学で何を学んでいるの?と聞かれると「オイリュトミーとアントロポゾフィーを学んでます」と、まずはこう答えている。日本人に伝えるとまず99%「?」といった顔をされる。僕もドイツに来るまで全く知らなかったから当然だ。

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僕は今、シュタイナーの教育学の一環でオイリュトミーという動きを学んでいる。オイリュトミーとは何か?と聞かれると、まだうまく伝えられないけれど「言葉や音楽を体で視覚化する芸術のひとつ」だ。現代舞踏に近いと思われるのだけど「踊る」と言わずに「動く」と言っている。シュタイナー学校では必修科目で、幼稚園から高校卒業まで様々なオイリュトミーの授業を行っていて、成長や精神の発達を促すために必要な科目として取り上げられている。医療の分野でも治療オイリュトミーという動きがあり、様々な病気の治療に役立っている。

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授業ではドイツ語の「母音、子音」に合わせた動きや、クラシック音楽を表現するためにどのように動くかを学んでいる。これまでクラシックを聴く機会は少なかったけれど、今は授業のために古典音楽漬けの毎日だ。  授業中はオイリュトミークライドと言われるドレスのような服を着て動いていて、当初は足元の風通しが良すぎて落ち着かなかった。寒い日はこのドレスの下に尾道デニムを履いている。

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同級生は20代前半と若くて、世界中の様々な国から学びに来ている。週末や学期末の発表が終わると、みんなで集まって遊んだり、街に繰り出したりしている。もちろん尾道デニムも一緒に大学生活を満喫しているところだ。

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