皆さんはデニムを洗いますか?
デニムは洗わない方がいい、そんな話も耳にしますが、「デニムを長持ちさせる」ということに重点を置いてデニムを穿き込むのであれば、尾道デニムプロジェクトのメンバーはしっかり洗濯することをお勧めします。
その根拠と、洗いと色落ちの関係性について、少しだけ長めの内容にはなりますがお付き合い下さい。
⚫︎デニムを洗った方がいい理由
その理由は1つだけ。デニムはコットンからできているからです。
ご存知の通りコットン=植物なので、その特徴の一つに油分に弱いことが挙げられます。日々デニムを穿き込むうちに、当然皮脂や汗はどんどんデニムに吸収されていきますので、半年、1年、もしくはそれ以上・・・洗濯せずに放置することを続けると、穿く頻度や生地の強度によって一概には言えませんが、生地は傷んでいきます。
⚫︎あえて洗わないことを選ぶ
デニムは、洗わなければヒゲがくっきりとつきやすかったり、よりはっきりとした陰影の色落ちになっていきます。これを求める方は洗う頻度をあえて少なくしている方も多いことでしょう。つまり、生地を傷めないことよりも、色落ちを追求するということです。
当店でもかなり評判の良いこちらのデニムは、スタッフの一人が穿き込んだものです。こちらは、あえて穿き込み当初は洗っていません。
着用期間は約1年。最初数週間〜2,3ヶ月程洗わずにしっかり穿き込んでいました。
一方で、こちらのデニムをご覧下さい。
こちらは第1弾のデニムプロジェクトのデニムです。着用期間は約半年。色落ち具合は当店で2番目にレベルの高いRank-B(¥38,800)に匹敵するデニムで、写真では伝わりずらいですが実物はかなり綺麗に落ちています。
こちらのデニムは、週に1度洗いを行っています。先ほどのスタッフのデニムと比較すると、ヒゲがほとんどなく、色落ちのコントラストはありますが全体的にぼんやりとしたアタリ感になっているのがおわかりになるかと思います。
2つのデニムの育て方の違いにはいくつか要因がありますが、特に大きな違いは「洗濯の頻度」。極端な例にはなりますが、デニムという生地に対する洗いの影響力はすごいのです。
⚫︎最も大事なのは、色落ち後
あえて洗わないことを選んでも、穿き込む当初からしっかり洗っても、どちらにせよ生地を良好な状態に保つには“色落ち後”のケアが重要です。
もちろん、穿き込みの当初からマメに洗っているデニムは長持ちしやすいです。しかし、ハッキリした陰影を出しつつ、ずっと穿き続けたいという方や、当初からマメに洗ってはいたけど今以上は色落ちさせたくないという方、いらっしゃいますよね?
でも、いい色になったデニムほど、しっかり洗ってください。
いい色になってきているデニム=生地も弱ってきている、というのは事実です。そんな弱った生地に皮脂や汗が付着したまま放置することを続けたら、生地が朽ちるスピードがより速くなるのは想像できるかと思います。
でもやっぱり、一度洗っただけでも退色が進むし、汚れは落としたいけどインディゴの色は落としたくない・・・
そんな方にはONOMICHI DENIM洗剤という救世主もご用意しております。(ボールペンの汚れすら落とす洗浄力とインディゴが落ちにくい成分が融合した、デニム用洗剤です。)info@onomichidenim.comにメールを頂ければ、全国発送致します。
と、最後にやらしい感じですが、リゾルトのType 710は13.75オンスとそこまで厚い生地ではないので、洗った方がいいのは間違いありません。
デニムは丈夫な生地だからこそ、作業着としてガシガシ穿いた場合であれ長持ちするという利点があります。その利点を存分に生かし、楽しんで、本当にお気に入りの物を長く大切に穿けると、ただの洋服ではなくなると思います。
リゾルトに限らず、日本のデニムの世界からの評価は非常に高いです。せっかく日本に住んでいるなら、洋服に対するこだわりがあるかないかは関係なく、お気に入りのデニムを1本だけでも持ってみてはいかがでしょうか?普段や休日のスタイルにぐっと厚みが出ると思います。
そして、みなさんのその大切な1本の選択肢の中に、デニムに少しだけ面白さや想いを込めてつくっている「尾道デニム」「尾道デニムスターターキット」RESOLUTEの「NEWデニム」が入ってくれるといいなぁ・・・とこっそり、そう思っています。